2016年米大統領選討論会第1回日本訳を見ての感想(ドナルド・トランプ vs ヒラリー・クリントン)
ドナルド・トランプ大統領の可能性が問われる昨今
世間ではドナルド・トランプが大統領になったら最悪な世の中になるという意見が多いですね。しかし「どう最悪になるのか?」という、具体例は不思議と聞いたことがありません。かくゆう自分もイマイチわからないままです。
そんな、ドナルド・トランプ大統領は実現しうるのか?
結論から言うと、今回討論会を見て『ドナルド・トランプ大統領』の可能性は充分にあると思いました。むしろ、トランプの方が優勢なのでは?
その理由は、アメリカ国民が政治家に不満を抱えているはずだからです。
2016年米大統領選討論会第1回
さて、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントン両名の討論会が9月末に行われました。世間では、ヒラリーが優勢だったとか、そんなことはないとか・・・
いろいろと聞きます。
第1回討論会の日本語訳を見ました。そして思ったことは2つです。
- アメリカがまるで日本のように行き詰まりを感じている。
- 政治家に対する不信感が確実に存在する。
討論内容は、アメリカの問題点についての対応策をお互いに討論していました。
個人的に印象的だったのは、雇用や経済の問題です。
今回、せっかくなのでお互いの主張を自分なりにまとめてみたいと思います。
ドナルド・トランプ陣営
今の政治家がアメリカをダメにした。
これがトランプ陣営の一貫した主張なんだと思います。
主な意見をまとめると
この意見はどこか日本では既視感があります。
それは、2009年の衆院選で民主党が初めて第一党に返り咲いた時。自民党は信用できない。だから民主党にやらせて下さい。そう言って選挙に突入し、政権交代したあの頃。そう、あの時に似ています。
注目するべきはドナルド・トランプという人は、不動産王という別名を持つ資産家です。つまり、政界畑の人ではないと言う点。
そんな人がこう言うのです。
「今までの政治家がアメリカを悪くしたんだ!その代表格が対抗馬のヒラリー・クリントンだ!」
今回の討論会でこのように批判します。
そして、ビジネスで成功した私に任せた方が良いという主張です。
ヒラリー・クリントン陣営
一方のヒラリー・クリントン陣営は、主に雇用に対して幾つかの主張が見られました。
- 最低賃金引き上げ
- 成長分野への投資
- 中間層へ支援
これもまた、面白いことに日本で既視感があります。
アベノミクスと有名な言葉がありますね。
安倍総理の主張は
ヒラリー・クリントン側の主張と安倍政権の発言はすごく似ている印象があります。日本ではアベノミクスという言葉でひとくくりですが、政策に対してのヒラリー側の主張は、総じて優等生という印象がありました。
選ばれるのは?
そして、今回の討論会を見て思ったのは、トランプの確率が高そうという直感でした。下地として考えるべきは、トランプは政界の素人に近い存在です。そんな存在が、代表戦までのし上がりました。
その求心力はいったい何なのか?
今回の討論会で、それが垣間見えたように思えます。
アメリカの有権者は、今の政治家に対して不満が蓄積している
こう見るべきだと思います。日本人ならよくわかると思います。
自民党に対して、何より政治家に対してフラストレーションが溜まった時期。あの頃の印象です。
確かに、ヒラリーはきれいな言葉を使います。まるで今のアベノミクスのように。朗々と明るい成長戦略を述べます。しかし、有権者は疑問に思っているはずです。その政策を本当に実現できるのか?なぜ、今までやってくれなかったのか?その政策で自分に返ってくるのか?
ヒラリー候補は、オバマ政権下で国務長官として勤めてきた実績があります。その間、有権者にとってプラスの成果があったのかが問われるはずです。
- アメリカの経済を見ると、雇用は一見良さそうだが賃金が伸びない。
リーマンショックから最悪期は脱したが、大きな成長への足踏みをしている。
この現状は、ヒラリー陣営にとってはマイナスになるように思えます。
さて、トランプ大統領が誕生したらどうなるのか?
→いや、どうなるんでしょう・・・
ただ、閉塞感から脱却したい有権者が多いならば、トランプに傾くはずです。
なぜならトランプは今までに無い凄いことしでかしそう。
皆さんもそう言ってるじゃないですか。
良いことか、悪いことかはともかくとして。