イギリス国民投票で『EU離脱』 日経平均は歴代8位の下落幅、アメリカも610ドル安
はじめに
現在思っていることについて記載する。
今週→6月24日(金)→今後の先行き(予想)順番で
市場では予想外だった『EU離脱』
まず、今週、6月20~24日の日経平均を見ていただきたい。
金曜日まで、ずっと横ばいに見えるが、日経平均は16000から16500あたりまで上昇していた。
これはどういうことか。
イギリスの国民投票の結果が『EU残留』の可能性が高い、という安心感だったと思われる。
イギリスの国民投票当日 2016/06/24
午前中の動きは、ドル円を見るとわかりやすいかもしれない。
まず、東京市場が開く前に、実は大きな円高局面があった。
これは、事前の調査に比べ、『残留』より『離脱』の方が多かったという報道のためだ。
ここで、ドル円は106円台から一時103円を割る円高となった。
午前中の値動き
午前中は、比較的日経平均も堅調だった。
国民投票の開票作業が進んでいないこともあり、結果待ちという値動き
午前11時あたりなると、『離脱』の方が票数を伸ばし差が生まれた。
そして、日経は500円安程度で前場を終了する。
午後の値動き
午後はもう大勢が判明した後だった。
つまり、『離脱』の勝利は揺るがない段階だった。
そのため、日経は1000円以上の下げ幅となり、最終的には歴代8位の下げ幅で引けた。
終値は1万4952円02銭で前日比の下落幅は1286円33銭(7.92%)になった。IT(情報技術)バブル崩壊後の2000年4月17日(1426 円04銭)以来、約16年2カ月ぶりの大きさで歴代の下落幅でも1990年3月19日(1353円20銭)に次ぐ8位に入った。
日経平均、下げ幅は歴代8位の大きさ 値幅は16年2カ月ぶり大きさ :日本経済新聞
今後について
まず、気になるニュースを幾つか
1つ目、まずはNYダウ、つまりアメリカ市場で安値で引けたという事実。
世界で唯一堅調である市場で、大幅に下げて終了した。
2つ目、世界でリセッション(不景気)になる可能性が高くなったという事実。
3つ目、G7で何かしらの協力を行うことになっている事実
これら3つのニュースから、今後の考えをもやもやしているが書きたい。
先行きについて
個人的に、これから市場の先行きは厳しくなるという予想をしている。そして注目するべきは、アメリカ市場ではないかと思っている。
理由は唯一株価が堅調な市場だからである。
このまま、アメリカすら下がり始める。
その時は、アメリカでもリセッションの可能性があるというシグナルだと思う。
特に、NYダウが2015年に付けた最高値18312ドル
史上最高値2015年5月19日18,312.39ドル (終値ベースでの史上最高値)
ダウ平均株価 - Wikipedia
これを越えないで下げると、下落相場入りする合図かなと感じる。
直感ではあるが。
下落相場で調整するだけで済めば良い。
しかし、アメリカすらリセッション入りする、株価も長期間下げ続ける。
そうなったら、日本始め世界でもリセッション入りするだろう。そのため、アメリカ市場の動向や経済指標を注視したい。
G7の動き
G7で協力するというニュース。
一体何をするんだろう? あの声明のニュースを見て、疑問に思った。
G7は何が目的で、何が出来るのか?
これは、先行きで話した懸念から1つのことが浮かんでくる。
- 目的:世界、とりわけアメリカをリセッション入りさせない
- 手段:金融緩和
そう、目的は、世界のリセッション入り防止のはずである。
世界同時不況を防ぐ目的でG7は動いているはずだ。
しかし、そのために出来ることは何か?と考えたときに
今まで応急処置的に行っているのは、『金融緩和』である。
ならば、恐らくG7で金融緩和を行う流れになるのだろうか?
ただ、今の先進国はどういう状況なのかを考える。
各国の政策金利は、
もうどの国も、金融政策の手がない。
やりようは他にあるのかもしれない。
それでも、疑問に思う。
リセッション入りしそうな時、こんな現状で防ぐことができるのか?
自分にはわからない・・・
もし、G7が世界のリセッション入りを防ぐことが出来なかったら。
その時は、100年来の世界大恐慌の可能性があり得るのではないか。そんな、最悪の想定も考えてはいる。
それは、極端な悲観であり、今はまだ現実的では無い。
(起こらないで欲しいという願望でもある)
ただ、先行きはあまり明るくないなと思ってしまう。